入院~死産③
看護師さんと助産師さんが来てくれたので
「出ちゃいました!!多分赤ちゃんも出ちゃいました!」と言うと
「出た?!大丈夫だよ~、ここで出ても大丈夫だからね~」と
言って、確認してくれた。
が、どうやら破水だけで赤ちゃんは出ていないようだった。
?!?!
2回も出た感覚があったから赤ちゃんも出ていると思いますと言うと
取り敢えず車椅子で診察室へ移動しましょうと言われた。
急いで主人にもメールした。
お尻の方に赤ちゃんが出ているような感覚で
座って潰してしまわないか怖くて、腰を浮かして座り診察室へ。
再度確認して貰うが、やっぱり破水だけのようだった?
でもお腹の痛みが全然無い?!?!
先生が到着して、ちょっと診察しますね~と膣に器具を入れた瞬間
「赤ちゃん出ましたよ~!」と言われる。
私は突然の事で「えっ??出た??」と半信半疑で言ってしまった。
どうやら赤ちゃんは子宮口の入り口で引っかかっていたみたいで
先生が器具を入れるとその中からスルッーと出てきたらしい。
とにかく安心した?
娘の時は結局子宮口が開かず帝王切開になってしまったので
不完全燃焼というか、自力で産んであげられなかった罪悪感のような
ものがあり、自分の不甲斐無さに涙したが、
今回は、小さいといえども最後まで自力で産む事が出来た。
それが凄く嬉しかった❣
余韻に浸っていると胎盤を出す為に先生がまた器具を入れて
グリグリされ、またそれがめちゃくちゃ痛くて
「キャー!!!」と叫びながら急にプツッと何かが切れたかのように
泣き叫んだ。
やっと終わってホッとしていたのに、まだ痛い事があるのかと思うと
もう嫌だぁ~!!という気持ちになってしまった?
そんな私をみて、
助産師さんも「精神的にも辛いもんね」と言って慰めてくれ
先生も少し落ち着くまで待ちましょうか、と言って
時間を置いてくれた。
ひとしきり泣き、落ち着いたのでまた胎盤を出す処置が始まった。
少し痛かったが無事に胎盤も出て、ようやく全てが終わった?
1時間くらいはこのまま休んでいるように言われ横になっていると
看護師さんが「赤ちゃんに会いますか?」と言ってくれた。
少し不安もあったけど、「はい」と答えた。
するとガーゼに包まれて片手の中にも収まるほどの
小さな小さな赤ちゃんが運ばれてきた。
予想を遥かに超える小ささだったが、
目、鼻、口、手、足全てしっかり出来ていて凄いなぁと
感動した。
指もしっかり5本あり、爪まで出来ているようだった。
そしてお股にはちょこんと男の子の象徴があったので
看護師さんと男の子だったんだね~と言って
まるで生きている赤ちゃんを見ているような微笑ましい光景だった。
しかし、私はやはり長くは見ていられず看護師さんに赤ちゃんを
連れて行って貰って、少し休んだ。
その後主人と娘が戻ってきて、
2人も赤ちゃんに会わせて貰っていた。
主人も余りの小ささに驚いていたが、
とにかく無事に出てきてくれて良かったね~と話した。
その後主人と娘は帰り、私は一人でゆっくり過ごした。
夜8時頃、看護師さんに赤ちゃんに会わせて下さいとお願いして
病室に連れて来て貰った。
息子を見ながら看護師さんと色々お話ししていると
涙が止まらなくなった。
でも誰かに話を聞いて貰えて、我慢する事なく涙を流す事が出来て
心が少し楽になった気がした。
こうして長い1日が終わった。
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